ネットからの情報をもとにして構成する、己の欲求を満たす為の悲しい作業の記録      2次情報確証バイアスブログ。

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はめられて結婚式会場に黒リボンのお悔やみの花束を届けることで仕掛けられた爆弾のスイッチを押した俺

 

 以前花屋に勤めていたひとです。

 

 ふと思い出した花屋に勤務していた頃のはなし

 

 その日も市内のホテルへ花束の配達の注文が入りました。

冠婚葬祭も執り行っているホテルで、ホテル自体からの注文もあれば

もちろん個人のお客さんからの配達の依頼もあります。

 

 

その日は個人のお客さんからの注文で

花束をそのホテルのとある会場へ届けて欲しいとのことでした。

電話での注文です。

精算は来店払い、これは良くあることでしたので別に気にも留めませんでした。

メッセージの内容はご愁傷様

その内容はお悔やみの花束で黒いリボンを付けてくれとのことでした。

そしてそこににメッセージカードを添えて下さいと。

 

メッセージカードの内容は一言

「ご愁傷様です。」

黒いリボンに「ご愁傷様」のメッセージカードです。

 

実はここでちょっと違和感がありました。

 

通夜、葬儀の花束ってそんな感じじゃないのと思われる方もいるかも知れませんが

私が勤めていた花屋ではほぼ黒いリボンは使わなかったし、

近隣の花屋も黒いリボンは使っていませんでした。

 お悔やみでも白いリボンが普通でしたよ。

 

まあ、その地域によって様式みたいなものが少しづつ違う訳で、

お客さんの持つそれについてのイメージや、住んでる地域の様式も有りますから。

その辺の説明もしつつの対応となる訳です。

その上でぜひ黒いリボンでお願いしますと。

 

さらにメッセージカードの内容ですよ。

確かにお悔やみの言葉では有りますが、使い方が斬新というか何というか。

ちょっとアレだなと。でもまあいいかと。

上記の内容で受け付けましたよ、私。

ご注文通り、菊の花メインのお悔やみ用の立派な花束です。(当社比)

結婚式会場に黒リボンのお悔やみの花束を届けさせられた

そして配達でございます。

田舎のホテルとはいえ、出入りの業者である私は

ホテル地下駐車場奥の通用口から一路会場バックヤードへと向かいます。

元々は有る企業の保養施設であった建物をホテルへと改装した建物なので

びっくりするほど狭いバックヤードがそこに有ります

会場スタッフがほぼ一列に並んでいます。

こちらが元気良く大きな声であいさつすると、皆一様に口に指をあて例のアレですよ。

「しーっ。」そこのみんながやるからそっちのほうがうるさい。

そこにいる全員に睨まれたりしてね。一斉にこっちを見るなよ。

 

でもって、花屋でございます

本日こちらの会場をご利用の〇〇様あての花束をお持ちいたしました。って。

するとそこにいる会場スタッフが妙な顔をします。

そしてこう言いました。

「今日はこちらの会場は結婚式なんですけど?」

「・・・・」

出来る人はここですべてを察知するはずです。

 

ここは結婚式の会場です。

 

私が持っているのは、お悔やみ用の黒いリボンがアクセントのウエディングドレスとは

別の白衣(びゃくえ)にお似合いのジャパニーズスタイルのブーケです。ww

 

そうですこれは嫌がらせです。

洒落にならない嫌がらせだったのです。

 

でもそこは出来ない私。

受け取ってもらいましたよ。強引に。ある意味できる私。

無事配達完了です。ww 

こっちもこっちですがホテルスタッフもどうかしてる。

 

しばらくして、新郎の父親が怒鳴り込んできたらしいです。

訴えてやると。解りますその気持ち。

 

しかも隣市の花屋にも同様の注文があり、後で当店に問い合わせがあった模様。

もしかすると他にもあったのかもしれません。

警察沙汰になったらしいのですが、下っ端の私どもにはなんの説明も有りませんでしたのでどうなったかは謎のまま。

新郎と私の勤めていた花屋の 馬鹿若社長は知り合いだから何とかなったのでしょうか。

 

元カノの仕業じゃないのという話しもありましたが、偽名を使っての注文でしたし

その真相はわかりません。

 

だとしても、新郎は自営業の跡継ぎでイケメン、悪い噂も全く無い

むしろ評判の良い人でしたから余程悔しいと思う人がいたのでしょうかね。

 いくら世間の評判が良くてもこれですから世の中わからない。

実は、新郎の親父が火種かなんて噂も・・・

 

そして、その一件の後も新郎の家業のお店には度々配達することとなります。

もちろん私が伺います

家族の方と直接やり取りした訳ではないし、他に配達する人がいないし。

それに面は割れていません。www

 

家族経営のお店ですので新郎本人はもちろん家族の方が従業員です。

もちろん新郎の父親も居られます。

一件後しばらくはこちらの素性がわかると新郎の父親は不機嫌そうだったのを思い出します。

新郎本人も微妙な表情でしたね、なんか。

 

今更ながらに気が利かなくてすいませんでしたと。

 

あ、でも思い出しました。うちの 馬鹿若社長、

「あれぇ、今日結婚式じゃねえかなぁ、あの家。まあいいや、配達よろしく。」って

その挙句のwwww 確信犯か?

 

皆どうかしてんな、しかし。

 

でもこれは犯罪行為ですから。 

業務妨害で処罰される行為なわけです。多分

 

虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の業務を妨害すること(偽計業務妨害)。または威力を用いて人の業務を妨害すること(威力業務妨害)を内容とする犯罪である。

信用毀損罪・業務妨害罪 - Wikipedia

 

 

 

さらに名誉棄損で訴えられることも。

名誉毀損(めいよきそん、英:Defamation)とは、他人の名誉を傷つける行為。 損害賠償責任等を根拠づける不法行為となったり、犯罪として刑事罰の対象となったりする。「 名誉棄損」と表記されることもある。 名誉毀損には刑事名誉毀損と民事名誉毀損がある。

下手すればこちらも訴えられかねないですよねぇ。こわいこわい。

  

本人がどんなに良い人であっても、周りのとばっちりを受けることもあるし

無意識のうちに傷つけていたり、勝手に疎まれることもあると思います。

でもなる様にしかならないのが現実だと考えます。

 

やるだけのことはやって、

後のことは心の中で、

そっと心配しておれば良いではないか。

どうせなるようにしかならないよ。

 

- 勝海舟 -

 

 私は花屋に勤めることで従業員や決まった取引先や近隣の商店、住民だけでなく

近隣市町村へも配達して廻ることで様々なひとに出会いました。

そして、自分が信じていた常識とは違う常識の人なんてたくさんいるのだなと感じました。

こっちが近付かなくても知らないうちに後ろに立っているかもしれません。

でもそれはどうしようもない事なのですよ。

 

ある日突然密林から巨大ロボットが送られてくるかもしれません。

知らない誰かから、しかも代引きで。水道橋重工のヤツ。

 

 

しかしこの花束の件に関しては、冷静に考えると

仕掛けられた爆弾のスイッチを押したのは、

この俺。間違いなく

 

こっち見んな 。

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