ネットからの情報をもとにして構成する、己の欲求を満たす為の悲しい作業の記録      2次情報確証バイアスブログ。

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ガーベラ100本の花束を持参して、配達してくれという訳の分からない要求を呑んでみるとそれはサプライズだった

 



皆さんはサプライズってお好きですか?

私は苦手です。

というよりなんかイケスカねえな、と考えているイケスカねえひとです。

 

 

サプライズ(英:Surprise)とは驚き、不意打ちの意味である。

日本では他者を驚かせた後に喜ばせる計画やそれを実行することの意味でも使われる事が多いが、時として悪意を持って他者を辱めたりする時にも使われる事もある。

ってことらしいですね。
最近だとプロポーズだとか結婚式の余興とかでフラッシュモブなんつって
いきなり踊りだしたりなんかするあれもサプライズみたいなもんですよね。

ああいうノリ、ダメなんですよね。

 

まあ私個人が陰キャなだけなんですけどね。

とにかくダメなんです、なんか。

魂胆見え見えのというか、どう?感動した?みたいなやつ。

なんか恥ずかしくなっちゃうんですよ。

 

まあ、してもらうこうともないんですけどねっ!

 

とにかくサプライズですよ、サプライズ

誰かを感動させたい、驚かせたい、そして自分も感動したい。

そんなこと考えたことないですか?

私はちょっとアレなひとなので無いんですが、世の中には沢山いるはずです。

 

そこに下心が見え隠れしていたり、さりげなくそれを出来る人もいれば

一大決心の末のサプライズなんて人もいる訳です。

結果サプライズになっちゃったなんて場合もあるかもしれませんよね。

もちろん良い意味でです。

 

男女関係においては外せない事かも知れない、かも知れないかもね。わかんないけど。

イベントとしてね。

 

ガーベラの花束を持ってサプライズのひとが来ました 

田舎の花屋であっても、たまにはそんなサプライズのお手伝いをすることもあったわけで。

奥さんに花をプレゼントしたいんだけど初めてのことだから何が良いのかわからないから

選んでいただけませんかなんつって。

今までそんなことしたことないんだから、これはもう奥さんからしてみればサプライズですよ。

しかも、どうしたって花なんか買うような人には見えない。

まあ、売ってるこっちもそうなんですけど。www ある意味サプライズです。

もうね、みんなでサプライズですよ。

 

そんなことばかりではない暇を持て余していたある日のこと、その人はやって来ました。

年間休日が72日しかなく毎日確実に最低1時間づつの残業があり、

それプラスの残業になることもしばしば、

さらに季節行事があればさらに時間外労働が劇的に増えるも

貯金は一切増えない環境にあってはまだましな店舗に勤務して、日中はマンガ読み放題

の体たらく状態で閉店時間を待っていたその時です。長い。ww

 

背の高いひとりの男性が花束を抱えて店に入ってきました。

イケメンの外国人の方です。

 

「いらっしゃいませ。」

 

って、すでに花束もってんな?

くれんのか?俺に。

こっちもかなりのイケメンだからな~、まじか。

 

そんな訳も無く一言。

 

コノハナタバヲ、ハイタツシテホシイノデスガ?」

 

意味がわかりません。

 

本当はとても流暢なしゃべり方なので言っていることはわかりますが

この状況がわからない。

 

確かにここは花屋です。配達もしています。ですが持込の配達なんて聞いたことがありません。

「通常は当店でお買い上げいただいたモノに限り配達いたしております。」

と、こうなるのが普通です。

普通はね。当たり前ですよ、面倒くさいし。

うちのじゃねえし。

 

それにどうやらこの近所に配達して欲しいらしい。

それなら自分で行けばいいじゃないと思いましたね。ここまで来たのなら。

直接渡したほうが喜ばれるんじゃないのかと。

 

それに今忙しいんですよ、マンガ読むのに。ww

 

と思ったんですけど面白そうなので引き受けましたよ私は。

 

聞けばわざわざ神奈川県から来たと、

神奈川といえばここから時間にして3時間は掛かるぞ。

しかも地元で買った花束抱えて、

わざわざ他県のしかも目的の場所の近所の花屋に配達だけ頼むって・・・

 

面白いじゃないですか。

 

あっさり承諾しました。断る理由は無い、だって面白そうだから。

 

ちなみにガンダム試作4号機ガーベラの花束で100本ぐらいって言ってました。

でもそれは花束というよりでしたよ、ガーベラの塊。

わかる人は想像してください、

40センチくらいの花丈で全部の花の頭を揃えてあるんですから。

 ボールみたいになってんの。

 

ともあれ一応配達伝票書いて体裁を整えて配達に行きました。

そしたらこの人、自分も行くって車に乗り込んできたりしてね。

面白いじゃないですか、何だろうなあ、もう。

 

でもって花束の自慢ですよ。

「すごいでしょう。」って。

まあ、すごいと言えばすごいけどこっちは見飽きてますからね。

 

 でも、「すごいですよねえ、100本ですかっ。」なんつって。

そしたら「でもねえ、一本10円なんだよ。」って。

さらに「ええ~っ。」なんて。

妙な感じの会話して。

 

で、あっという間に近所のスポーツジムに着きました。

お目当てはここのインストラクターの女性らしい。

もう自分で行けばいいんじゃねえの?ここまで来てんだし。

 

でもね、渡しにいきましたよ、私が

しかも自分の名前は伏せてくれだってよ。

そういえば、聞いてねえぞ名前、誰だよあんた。

 

適当だなあ、もう。

 

渡せばわかるからなんて言うけど、それが一番こわいっつうの。

 

まあ、渡しましたけど。

 

で、インストラクターのお姉さん、びっくりしながらもすぐに理解したようで

ちょっとうるうるしてんの。

これですよ、これ。

サプラーイズ

でもヤツは車に乗ったまま。

 

「あとで自分から連絡するそうですから、それじゃ。」なんて、

配達完了と。

 

「どうだった?びっくりしてた?」

「そりゃあもう、驚いてましたよっ。」

「 隅に置けないなあ。」

 

いい加減にしろよ。

 

店に帰ると1枚のお札を私に差し出して来ました。

 

「次回は当店でお買い求め下されば構いませんので」

 

と言うとなんか妙な顔してような。

 

まあ、面白かったからサービスです。

 

しかし、わざわざ時間かけてやって来て顔も見ないで

あのまま神奈川までとんぼ返りで帰ったとは思えませんな。ええ。

 

 でもそれは私の知ったことじゃあありません。

私はこのあと閉店時間を待つだけなんですよ。

 

あの二人はお楽しみでも、

私はサプライズなど無い退屈な日常を過ごすのがいいんですから。

 

この会社(花屋) にいる限りは余計なサプライズなど必要ないんですよ。

ふっふっふっふっ・・・あ・・涙が。

 

追伸

数年後気が付いたのですがあの時のイケメンの外国人、TVで良くみる人だったと思う。

あの神奈川育ちの。

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