ネットからの情報をもとにして構成する、己の欲求を満たす為の悲しい作業の記録      2次情報確証バイアスブログ。

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暴力団事務所へ配達に行ってみた

某幼稚園で、ばら組だったひとです。

 

 

配達先の住所も名前もわからない贈り物って誰トクなの?

 

数年前花屋に勤めていた時の話です。

 

鉢植えの配達の依頼がありました。

 

デンドロビウムという ガンダム試作3号機洋ランです。

誕生日のお祝い用とのことだったような気がします。

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胡蝶蘭やシンビジュウムといった他の洋ランよりも手ごろな価格と、

彩りも鮮やかで見栄えが良い点など贈答品としても人気がある品種の鉢植えです。

誕生日のお祝い用としては一般的で、お贈りものとしての配達依頼です。

まあ、よくあることです。

 

配達するとなると、お届け先の住所、氏名など必要になりますので

配達伝票に必要事項を記入していただくことになります。

 

ところがこのお客さん、場所は知っているのですがお届け先の詳細な住所がわからないとのことです。

実はこれもたまにある事なので、話を聞きながら地図等で確認すれば良いだけの話です。

ただし、近隣地域や公的機関、会社、商店など限られますが。

 

中にはお届け先の氏名もわからないというチャレンジャーもいらっしゃいます。

住所も名前も知らない人にプレゼントって何?と思うでしょ。

どんなお付き合いなのと。

そもそも付き合いがあるのか?

 

でもいるんですよ、これが。

まあ、先程も言ったように地図で確認できて会社やお店などであれば

あとはそこのご主人様とか奥様とか社長とかその程度でも何とかなるわけなんですが。

ただし注文主の住所氏名は必須です。

そんなの当たり前だろとお思いでしょうが名前も伏せてくれというお客さんもたまにいます。

ええ~っ。そんなの無理無理。

誰だかわからない相手からの贈り物なんか受け取る人はいませんよ。

名前も知らない相手に名乗りもしないでモノを贈る、どーかしてますよ。

さすがにこれは受け付けません、私でも。

お届け先住所 〇〇組 お届け氏名 組長 様

話がそれましたが、デンドロビウムの配達依頼のお客さん、

どうやらお届け先は私が勤めるこの店の近所であるとのこと。

 

まあ近所ならわかるなと、

場所について詳しく聞きますとそこの交番の先の〇〇組事務所だって。

 

うわ~、知ってますよ〇〇組事務所。ww

住所はOKです。お届けいたします。行きたくねーけど。

 

「で、どちら様宛でしょうか?」

「組長さんです。」

「・・・お名前は?」

「・・わかりません。」

「・・・はぁ。」

 

 

そんなもんなんですかねぇ、世の中。

わかりました。チャレンジしてみましょう。心の中で呟きましたよ。

 

注文主の住所氏名、電話番号は大丈夫です。頂きました。完璧です。

お届け先住所 〇〇組 お届け氏名 組長 様

名前も何となく聞いたことはあるけどうろ覚えなので、間違いがあっては困るので良しとしました。

こんなんでいいのかねえ、しかし。

ということで暴力団事務所へ配達にいってみた

 配達といえば宅配便や郵便配達の方をイメージすると思います。

そして、制服を着ている姿をイメージされると思います。

見た目で判断が出来るはずです。

制服があること、着ることで本人に自覚と仕事に対する意識を持たせると同時に

相手に対しても何者であるか、判断材料となることで安心感を与えるような感じがします。

 

ところがこっちは、そんなものありません。

見方によってはTシャツにエプロン姿で花を抱えた痛いひとです。

看板背負った車から離れたとたんに花を抱えた只のひとです。

白々しく配達伝票を確認するしぐさで周りにアピールしながらのミッションです。

手ぶらになれば尚のことエプロン姿の痛いひとですよ。自覚も意識も低い系

まあそんなことはどうでもいいんですけど。

配達ですよ配達。

 

件の某事務所ですが田舎道の通りに面した立地で、一応電動シャッターのついた

入り口があり、監視カメラ、入り口の脇にはインターホンがついています。

 

田舎であってもチャイムやインターホンがあればそれを押すのがマナーです。

ドアの脇でなく、門があれば門についているチャイム等で訪問を知らせる、

勝手に敷地内にも入らない。

そのうえで家人が出てくるのを待つのが普通です。

最近の宅配のひとなんてこちらが勝手に開けるよう言っても

自分からドアを開けるなんてことは絶対しませんから。

 

配達とはいえ勝手に敷地に入ることははばかれる世の中です。

普通の家でさえそんな感じなのにましてやですよ。

 

インターホンは無視して敷地内に侵入です。

って言うか日中はシャッターも開いているのでなんとなく入っていきました。

もちろん車は路上駐車してます。

敷地内には住居と事務所が併設されている模様。

いやもしかしたらこっちは事務所ではなく単に詰め所かも。

 

どっちでもいいや、別に。

「こんちはー。」

詰め所的な建物から電話の子機を耳に当てたままの人物が出て来ました。

花屋ですがお届けものですと、作り笑いで話しかけてみます。一方的に。

向こうも電話しながらも、ちょっと待っててとのジェスチャーを残してまた建物内へ。

しばらくして出てきましたよ制服ジャージ姿の方が。

「何?」なんつって。

エプロン姿で花を抱えた不法侵入者相手に。

これまた花屋ですがお届けものですと、作り笑いで返事します。

「誰から?」

そしてこちらをじっと見て

「爆弾入ってねーだろうな。」だって。

 

持ちネタなんでしょうかね。

こんな爽やかな青年に向かって。

 

しかも一応確認するかのように

「この花何ていうの?」なんて聞いてきます。

疑ってんのか?

「え・・えーと、う・・あっデ、デンドロビウムです。」 ガンダム試作3号機では無い奴

もうね、だめなひとですよ。

配達伝票のお届け先氏名は〇〇組 組長様だし。

 

でもね、近所だから店に買い物に来ることもあるんですよこの人。

お姉ちゃん目当てに。もちろん私も接客していますし。

知ってか知らずか、持ちネタか。

 

お届け先氏名の〇〇組 組長様に関しては一切触れず。

ざっと管理の説明をして詰め所を後にしましたとさ。

 

その後も別の配達にいった時、敷地内に人がいたのでズカズカと入っていったら

いやな顔されました。www

 

反省しています。

 この時の配達伝票もお届け先氏名は〇〇組 組長様

 

 どんな関係なのよ?

私も未だに知らないけどね。

 

https://twitter.com/mino_ris

 
www.shuminoengei.jp

 

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